1日でオーストラリアのワーキング・ホリデー・ビザ申請を完了する方法

ワーキング・ホリデー・ビザ申請への道のり

注意点

まず最初に断っておくが、今回の記事の内容は誰にでも真似できる方法ではなく、また完全に真似したとしてもオーストラリアのワーキング・ホリデー・ビザ取得を約束するものではない。またワーキング・ホリデー・ビザの申請の条件と方法は国によってかなり異なり、随時それらの情報は更新されている。よって各駐日外国公館などのウェブサイトを通して、自ら最新情報を調べながら申請することが大前提となる。通常は申請の1年前、もしくは遅くとも数ヶ月前にはしっかり準備を済ませ、申請に挑むというのが正しい態度だろう。しかし正しさは常に脆く、儚いものであり、人には様々な事情が存在する。年齢制限の壁、残高証明、生活費用の準備、申請可能期間、入国猶予期間の存在、大使館への申請予約、健康診断の有無など国によって様々な条件が壁として立ちはだかり、申請には当初の予想より遙かに時間がかかるものだ。例えばドイツのワーキング・ホリデー・ビザの申請条件を満たすためにお金を必死で貯めたら、ドイツの場合は申請日から90日以内に入国しないとビザが無効になることを知り、その条件だと厳しいのでオーストラリアのワーキング・ホリデー・ビザを申請し、取得した人もいる。これはそんな紆余曲折を経ながら、ワーキング・ホリデー・ビザ取得に成功した人による物語である。ちなみにこの情報は2018年5月初旬のものであり、それ以降の情報の信憑性は担保しないことをここに明記しておく。

個人的な道のり
参照ウェブサイト

一般社団法人日本ワーキングホリデー協会

ワーキングホリデー初心者でも安心!費用・仕事・ビザなど徹底解説!【留学くらべ〜る】

まずワーキング・ホリデー全般に関しての情報は上記二つのウェブサイトが参考になる。実際にワーキング・ホリデー・ビザを申請する際にはこれらのウェブサイトの情報のみで申請するのは危険だが、日本とワーキング・ホリデーの協定を結んでいる国の概要情報や申請条件、方法をざっと横断的に把握し、比較するためには便利だ。特に1番目のウェブサイトではワーホリ協定国を知ろう!、2番目のウェブサイトでは一番下の「ワーキングホリデーお役立ち情報」のリンク先のページが使える。これらのウェブサイトの情報を元に、より詳しく知りたい場合は他の検索ワードなどで探すか、もしくはビザ申請情報については各駐日外国公館の公式ウェブサイトを参照するのが良い。ちなみに国によっては駐日外国公館が直接ワーキング・ホリデー・ビザの発給とは関わっていない場合もあるが、どちらにせよチェックはしておいた方が良いだろう。

申請条件と方法のチェック

ワーキング・ホリデーについて当初はドイツしか目に入っていなかったが、視野を広げてみれば現時点で20ヶ国程度の協定国があり、どの国も調べてみると面白そうに思えてくる。例えばデンマークの「フォルケホイスコーレ」という全寮制成人教育機関には非常に興味を惹かれたし、台湾は現代美術が盛んで日本人にとって旅行先としてもお薦めの場所になっているみたいだ。しかしまずは申請条件と方法をチェックして自分の条件に合うか合わないかをチェックしなければ意味がないので、全ての国についてチェックしてみる。するとイギリス、カナダ、アイルランドのように抽選によって選ばれる国があったり、ヨーロッパのほとんどの国は入国猶予期間が3ヶ月しかないことに気付く。変わったところではポルトガルでは犯罪経歴証明書が必要になり、これは発行に時間がかかる。年齢制限に関しては申請が満31歳前日までのところが多かったが、微妙に各国条件が異なっていたりするし、オンライン申請可能な国があったり、大使館の予約が混雑していて1ヶ月先にしか予約が取れなかったりする。ちなみにオンラインで予約が取れなくても、ウェブサイトで救済措置がないとお断りがしてあっても、直接大使館に問い合わせることで何とかなる場合もあるが、何ともならない場合もあるのでやはり事前準備は大切だ。

国の決定

申請条件と方法に関して全ての国をチェックした結果、自分の状況と照らし合わせて現実的なのはオーストラリア、ニュージーランド、台湾の3ヶ国のみであることが判明した。行きたい国は他にも色々あったし、特にシェンゲン協定のあるヨーロッパ各国のどこかの国に滞在することができれば、その国を拠点としてその他の国へ渡り歩くことができる。なので第1希望としてはドイツ、無理ならその他のヨーロッパの国々だったのだが、ヨーロッパ各国は軒並み入国猶予期間が90日以内のところが多く、それが条件に合わなかった。しかし逆に言えば条件の合う国が現実的に3ヶ国しかないということで、一気に対象国を絞ることができた。オーストラリアとニュージーランドはぶっちゃけ条件は余り変わらない。残高証明、航空券、保険などは申請時に必ずしも証明しなくても良く、オーストラリアは数万円程度の申請料がかかり、ニュージーランドは指定された病院での健康診断結果が必須になるくらいの違いだ。環境としてもそこまでの違いはなく、人が少ない場所、かつ将来的な永住権獲得を目指すならニュージーランド、それらを考慮に入れず、給料が高く、広大で大都市が多い方を取るならオーストラリアといった感じ。個人的にはトライポフォビア的にきついものがあるが、アボリジナルアートに興味があるのと、現在オーストラリアはワーキング・ホリデーの年齢制限を35歳まで引き上げようとしており、セカンド・ワーキング・ホリデーの可能性も考慮に入れつつ、アーティスト・イン・レジデンス、スキューバダイビング、留学資金貯金などのことも考えてオーストラリアを選択した。台湾も現代美術の観点から迷ったのだけれど、ワーキング・ホリデーとしてより普通にまず旅行として行けば良いと判断した。

ワーキング・ホリデー・ビザ申請手続き

さて肝心のオーストラリアのワーキング・ホリデー・ビザ申請手続きについてだが、基本的には以下のウェブサイトを参照してほしい。

ワーホリビザ申請方法

実際にはビザ申請ステップ1〜ビザ申請ステップ4をそのまま入力して終わりだ。英語ができるなら翻訳の部分は見なくても良いが、1字1句間違えてはならない部分もあり、入力方法には多少トリッキーな部分もあるので確認の意味で参照しつつ慎重に進めた方が良い。特に難しい部分はないが、上記のリンク先を参照した場合に迷いやすい部分についての補足情報を以下に載せておく。

・PhoneやMobile Phoneなどは先頭の0を抜いて代わりに81を加えた番号を記入する必要がある。0は国内電話、81は国際電話と覚えておくと良い。

・Passport place of issue/issuing authorityはパスポートに書いてあるままを入力。大抵の人の場合はMINISTRY OF FOREIGN AFFAIRSになる。

・What is your usual occupation?は自分の職業、本業をそのまま書けば良い。ちなみに自分の場合はSelf-employedにしておいた。

・What industry do you intend to seek employment in?は迷ったが、どんな仕事をしたいか素直に選択すれば良い。ちなみに自分の場合はArts and Recreational Servicesにしておいた。

・In the last 5 years, have you visited, or lived, outside JAPAN for more than 3 consecutive months (other than Australia)?これは当てはまったのでYesにした。すると別の問いで過去5年以内の日本とオーストラリア以外で3ヶ月連続で滞在した国の名前と入国日、出国日を全て書かされるはめになった。これに関してはパスポートの査証の部分のスタンプで全て判断したが、アメリカは出国時にスタンプを押さないので、日本の帰国時のスタンプの日付を元にGmailで過去の航空チケットの日付を探すという苦行が発生。ちなみに渡航歴は以下のように法務省を通して開示請求可能だが、その場合は1日での申請完了は到底無理になるので注意。

出入(帰)国記録に係る開示請求について

申請を終えて

申請を終えると、登録したメールアドレスに一瞬にしてIMMI Acknowledgement of Application ReceivedとIMMI Grant Notificationが添付されたメールが届き、申請完了どころかビザ発給が済んでしまった。つまり実際には1日どころか申請開始から数時間程度でビザ発給まで完了するという超速展開だった。オーストラリアへの出発は約1年後になる予定だが、ドイツやアイスランドなどのヨーロッパ、北欧を含めてアーティスト・イン・レジデンスなどに申し込んでみたいし、先述したデンマークの「フォルケホイスコーレ」も気になっている。今年1年はソロ活動と新芸術校、エンジニアリング能力の向上と仕事の獲得、貯金と一人暮らしに大体の時間と労力を注ぎ込む予定だが、来年、再来年は海外でのワーキング・ホリデー、アーティスト・イン・レジデンス、留学などがメインになってきそうであり、そこで改めてAnrealmsのチーム活動をメンバー集めから再始動したいと思っている。目の前はやることに埋め尽くされているが、そのやることが全てやりたいことであるならば、日常は輝き始める。その第一歩として年齢的にワーキング・ホリデーのチャンスがある方は、今からでも色々調べてみてはいかがだろうか。