手作り本講座 1: 本の構想

手作り本講座

急な話だけれど本を手作りで制作する連続講座に参加することにした。これは以前ちらしを見掛けて数秒後に申し込んでいた講座になる。講座の内容としては基本的には自主的に本を制作しながら、分からない部分やできない部分などを講師の人に聞いたり、指導してもらったり、手伝ってもらうことになるみたいだ。時期的には9月下旬〜12月中旬までの講座で、それまでに本を完成させるのが目標。通常の自費出版の本ではどこかの過程で業者に頼んだり、出版社が絡む場合も多いけれど、この講座では基本的には全ての工程を一人で成し遂げることを目標にしている。今後はその過程を含めて「手作り本講座」という連載記事としてまとめていく予定で、今回の記事はその第1回目となる。

講座参加の理由
『The Encounter with the Goat』と『Unexpected Echoes』

以前本と電子書籍は作ったことがあって、以下のリンクの作品の限定版、もしくは特典版ではそれらが付属する。簡単にそれぞれの作品を説明すると、『The Encounter with the Goat』には3曲のピアノ独奏曲が収録されている。このアルバムは作り方が変わっていて、3人の作曲家が同じストーリーを元にして1曲ずつ作曲した作品になる。本と電子書籍は同じ内容で、ストーリーはNILの書き下ろし、全曲解説付きで楽譜が掲載されている。一方で『Unexpected Echoes』は元AnrealmsメンバーのAuremelとのコラボ作品で、この作品は「Tokyo Design Week 2015 Asia Awardsヤングクリエイター展ミュージック部門」においてSemi Grand Prixを受賞している。音楽は六つの異なるインタラクティブというテーマに沿って作曲されており、付属するコンセプトシートには音楽だけではなく、インスタレーション、映像、アルバムアートワークも含めて写真付きで解説しているので濃い内容になった。

「The Encounter with the Goat 限定版」

「The Encounter with the Goat 特典版」

「Unexpected Echoes 限定版」

「Unexpected Echoes 特典版」

これらの作品に関しては上記のリンクから詳しい説明を読むことができるので、気になった方は是非購入してみてほしい。今までは少数の知り合い以外にはほぼ全く言及も宣伝もしていなかったのだけれど、購入してくれた方の評判は今のところとても良い。またこれらの作品に関してもまたブログで改めて説明するのと、ウェブサイトで視聴などができるようにしていく予定。

四つの理由

これらの作品を通して本と電子書籍は過去に自分の手で作ったことがあるのだけれど、その時は本の印刷と製本は業者に依頼したし、電子書籍はPDF形式だった。それはそれで質の良い作品ができて良かったのだけれど、本については最初から最後までの工程を自分でやれるようになってみたかった。また電子書籍については形式がPDFだったので、今度はEPUB、AZW、MOBIなどの形式を試してみたかった。これら二つが主な理由で、他にも講座のスケジュールに合わせて締め切りを設定するのでだれることがないこと。さらには「Chaos of Order」という個人のオンラインストアを立ち上げる予定なのだけれど、それを立ち上げるモチベーションにもなりそうだったことが念頭にあった。

上記の四つが主に今回の講座参加の理由になる。実際にこれらの作業が自分でできるようになればいつでも自分の好きなタイミングで出版できるので便利だし、出版社による自費出版ビジネス (読者ではなく、著者から儲ける構造) に巻き込まれることもない。はっきり言って今回やりたいことは講座の範囲を超えている部分もあるのだけれど、今まで全て独学でやってきたので恐らく大丈夫だろう。基本独学で勝手にやって、その作業内容を見せつつ必要な部分は教えてもらうというスタイルが振り返ってみても一番自分に合っている。

手作り本制作の工程

手作り本制作の工程は以下の流れになる予定。

1. 本の構想
2. 本の設計
3. 材料の入手
4. 束見本の制作
5. 原稿のデジタル化
6. 編集作業
7. 印刷
8. 製本

個人的に一番知りたいのは8の製本の方法なのだけれど、講座では大体この行程に沿って作業を進めていくことになる。今回の講座の時間を使って、1の本の構想であるアイディアとラフスケッチは書き終えた。なので次回はそれを具体化するために、2の本の設計を進めていきたい。

出版予定の2冊の本

出版予定の本は2冊ある。1冊は以前から何度かブログでも書いていた「詩とリトグラフのアーティストブック」。もう1冊はNILOGの書籍化をしてみたいと思っている。「詩とリトグラフのアーティストブック」については濱中大作さんとのコラボ作品であり、リトグラフ版画工房 ダイナミックサイクルの協力を得て制作する予定。NILOGの書籍化については、以前からブログ読者の方に書籍化をした方が良いと言われていたのもあり、今回の機会を使って自分でやってみることにした。どちらも販売日はまだ未定だけれど、年内には形になれば良いと思っていて、それらから派生するイベントなども考えているのでお楽しみに。

手作り本講座: 連載記事リンク

手作り本講座 1: 本の構想

手作り本講座 2: 本の設計